新たな超音波探傷検査手法
超音波検査では探傷対象物とプローブの間に、空気が介在しないよう水・油・グリセリンなどを使用します。しかし、これら接触媒体の多くは液体であり、凹凸部への適用や検査後の拭き取りが課題でした。
当社はこれらの課題を解決するため、医療分野で積み重ねた実績を基に、エコーゲルパッドの物性をさらに進化させ、疎水性(水分を吸収しない)と耐久性を向上させた新製品、「エコーゲルパッド タフ」を上市しました。
材料配合だけでなく、成型用の型作成、成型まで社内で一貫してご提案可能です。
エコーゲルパッド タフは、固形のパッドであっても高い超音波透過特性を実現します。
音響インピーダンス (Pa・s/m) | 減衰係数 ※5MHz時 (dB/cm) | |
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エコーゲルパッド | 1.42×106 | 3.50 |
エコーゲルパッド タフ | 1.34×106 | 4.27 |
エコーゲルパッド タフは疎水性の特徴により、水環境下でも質量変化なく、安定した性能を発揮します。具体的な質量変化率は以下の通りです。
質量変化率(%) | |
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エコーゲルパッド | 334.52 |
エコーゲルパッド タフ | -4.39 |
質量変化率(%) | |
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エコーゲルパッド | -46.62 |
エコーゲルパッド タフ | 0.47 |
エコーゲルパッド タフは非常に高い機械的特性を有します。具体的な機械的特性は以下の通りです。
エコーゲルパッド タフ | |
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圧縮強度(MPa) | 0.31 |
平均破断伸び(%) | 700 |
2020年東京で開催された第27回超音波による非破壊評価シンポジウムで、エコーゲルパッド タフはポスター賞を受賞しました。
シート、ローラー型、凸形状、くさび型など、エコーゲルパッド タフは任意の形状に成型可能です。
お手持ちの探触子に合わせての受託設計も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
当社保有の型もありますので、1個から量産までフレキシブルに対応します。
株式会社検査技術研究所様 ご提供
外寸 | 34×28×15mm |
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ハウジング材質 | ポリエーテルイミド |
ゲル材質 | エコーゲルパッド タフ |
外寸 | 50×28×24.5mm/45° |
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ハウジング材質 | ポリエーテルイミド |
ゲル材質 | エコーゲルパッド タフ |
ゲルを押しつけることで、逆R形状に隙間なく密着しています。
ゲルウェッジと試験片の界面に、接触媒質を使用しなくても検査が可能です。
試験片を横断する横穴の検査が可能となっています。
ゲルを押し付けることにより、凸R形状に隙間なく密着しています。
探傷操作を行う場合は、摩擦抵抗が大きいため接触媒質の塗布が必要です。
試験片裏面の、平底円形穴の検査が可能です。
サンプルの提供が可能です。(サイズ:50×50×3mm)
ぜひ一度お試しください。
セグメント化ポリウレタンゲルのため、水分は含んでいません。
樹脂製品に対しては移行性が確認されることがございます。
詳しくはお問合せください。
3Dプリンター等を用いて設計から生産まで対応可能です。
医療分野で多数経験があります。
詳しくはお問合せください。