MEDICAL 医療分野

MEDICAL3Dデータ作成(DICOM)

DICOMデータからの3Dデータ構築

CTやMRIなどで撮影された2D連続スライス画像データはDICOMと呼ばれるファイルフォーマットで出力されます。このDICOMファイルはそのままでは3Dデータとして使用することができません。
弊社では、このDICOMファイルを様々なソフトにより3Dデータに変換いたします。
また、変換しただけでは3Dプリンターに出力したり、3Dデータとして活用することができない場合が多いため、単なるデータの変換だけではなく、使用用途を伺った上でDICOMデータを3Dプリントやものづくり用のデータに加工・修正も行います。3Dプリントでの模型製作も可能です。

脳のデータ抽出および修正

脳は、その上下で閾値が異なったり、膜が付いていることにより、非常にデータの抽出が困難であるため、3Dデータとして活用できるデータにするには、様々な工程を経て修正を重ね、データを完成させます。

①脳全体の3Dデータから不要物などを除去

(DICOM読込→ボリュームレンダリング)

②脳だけのデータを抽出し、ノイズ除去後スムージング

(データ詳細修正→寸法設計)

③脳の3Dデータが完成しました。

④脳の3Dデータを基に、3Dプリンターで立体模型を出力

血管のデータ抽出および修正

血管の3Dデータ作成においても、脳と同様、閾値の違いにより、いっぺんに抽出することが困難であるため、抽出する数値をコントロールしながら、少しずつデータを採集していきます。

①血管データの抽出を開始

一回目に抽出した血管データ

②閾値をコントロールしながらデータを抽出

抽出する数値をコントロールしながら必要なデータをさらに抽出

③動脈、静脈に分け、ボリュームレンダリングを行う

動脈

静脈

④血管の特徴点を基準に、動脈、静脈の座標をあわせて合成

⑤完成した血管の3Dデータを元に3Dプリンターで可視化模型を出力